2015年12月8日火曜日

izumino.jpのXSS

この記事は「脆弱性"&'<<>\ Advent Calendar 2015」8日目の記事です。

先日以下のツイートが回ってきました。


感想が知りたいらしいので、とりあえず見てみる。


検索を使ってみる。


ダブルクォートは正しく処理されていたものの、シングルクォートの処理を誤った為、謎のアトリビュートが追加されてる。これを踏まえて、もう一回検索を使ってみる。


感想を送ったら、直ぐに修正されました。すばらしい!

ではでは。

2015年12月5日土曜日

Plus codesのXSS

この記事は「脆弱性"&'<<>\ Advent Calendar 2015」5日目の記事です。

明日に繋ぐ為に書きます。

8月にGoogleが地球上のあらゆる場所を数文字で示せるサイトを公開みたいな記事を読んでみてみた。

http://plus.codes/


確かにロケーションを教えてくれますね~!ってことでGoogleに報告。しかしGoogleから「これはうちのサイトじゃない。最低でも誰のドメインか確かめてから報告してくれ」と言われる。ということで誰のものか探す。open location codeのものだと判明。メーリングリストにバグを報告。しかしよく見るとopen location codeはGoogleによってメンテされていると書かれている。Googleに確認してみる。Googleから「うちのだったwバグを登録したからちょっと待ってて」と言われる。いや、既に直されてますよと報告。Googleから「パネルが金払う価値ないと仰られた」と言われる。とりあえず散々でしたwではでは。

2015年12月3日木曜日

CyVDB-998

この記事は「脆弱性"&'<<>\ Advent Calendar 2015」3日目の記事です。

UAEでは殉教者の日ということで今日もお休みで御座います。中東諸国は金曜日と土曜日が休日なので、連休続きでうはうは状態ですw

さて、今日はCyVDB-998について書きます。

Cybozu liveにはIDEA BOXなるものがあり、Cybozuさんに要望を伝えることができるとてもいい機能です。
要望登録にはカテゴリを選択する必要があるのでとりあえずそこから見ることにしました。


バリューが並んでいるので、とりあえず適当に100に変えて要望を登録してみる。

何故か要望一覧が見れなくなる。とりあえずCybozuさんに報告。


良い事したのか悪い事したのか分からないメールが皆様に届く。

ということで、数字を変えるだけでもサイトが落ちる可能性があるので、脆弱性を探す際は、くれぐれも気をつけましょう(僕が言うのもなんですが)。




2015年12月2日水曜日

XSSes

この記事は「脆弱性"&'<<>\ Advent Calendar 2015」2日目の記事です。

どうも。趣味でバグハンティングをしているJunです。普段は主に営業してます(笑)ちなみに12月2日はUAEの建国記念日なので、のんびり休日を過ごしています。

今日は修正されたXSSをいくつか紹介します。

朝日新聞
朝日新聞では、ユーザーの設定を変更する際にパスワード確認の画面があるのですが、ここにまさかのXSS。しかもパスワードが正しい時のみ発火という機能付きでした。

Pastebin.com
ハッカーが盗んだ情報を公開する時に良く使うサイトですね。ペーストのダウンロードリンクに直接アクセスするとリファラをチェックして、ダウンロードを拒否するように出来ているのですが、XSSへの配慮が足りなかったみたい。
Dropbox
アルバムを消去する際に、アルバム名が正しくエスケープされていなかった。面白かったのは、1つ目のタグは正しくエスケープされるものの、2つ目以降はエスケープされていなかった。ただしCSPがあったのでIEでしかアラート出来ず。Data URIが使えたので、Firefoxでもいけるのではと思った頃には修正されてました(笑)
Microsoft
サポートの検索ページにXSSがありました。現在でも<img src=x>と打ち込むと、画像が表示されますが、スクリプトはAngularJSによって制限されています。バイパスに挑戦したい方はお試し下さい。
ではでは。

2015年9月30日水曜日

色んなリダイレクト。

最近リダイレクトについて色々試していたので、軽くまとめてみたいと思います。
そもそもなぜリダイレクトに注目したのかというと、リダイレクトはSOPの制約を受けないからです。詳しくはこちらをご覧下さい。しかしリダイレクトに一切制約がないかというと、そうでもありません。制約については、Chromeの以下のエラーがうまく説明してくれてます。

Unsafe JavaScript attempt to initiate navigation for frame with URL 'http://example.com' from frame with URL 'http://evil.com'. The frame attempting navigation is neither same-origin with the target, nor is it the target's parent or opener.

つまり、リダイレクトを指示したはフレーム(もしくはウィンドウ)は、リダイレクトされるフレーム(もしくはウィンドウ)と以下の様な関係でなくてはなりません。
  1. 同一オリジンである。
  2. 親フレームである。
  3. Openerウィンドウである。
同一オリジンは当たり前なので、2番と3番を見ていきます。
2番は、親フレームが子フレームをリダイレクトすることができるという意味です。スクリプトでいうと以下のような感じです。
document.frames[0].location.replace(サイト名);

3番は、新しいウィンドウを以下のようなスクリプトで開いた場合、新しいウィンドウをリダイレクトできるという意味です。
var tab = window.open(サイト名);
setTimeout(function() { tab.location.replace(サイト名); }, 3000);

このようにリダイレクトはオリジンを気にせず、色んなフレームをリダイレクトできます。


リダイレクト悪用編Only for educational purposes


ここからはリダイレクトの悪用について考えていきます。
実は、2番と3番は逆の使い方もできます。2番の逆は、子フレームが自らのTopフレームや親フレームをリダイレクトすることができるという意味です。

PoC

この最も簡単な悪用方法が広告です。広告はiframeで表示されることが多く、スクリプトタグを禁止していたとしても、その他のon~的なイベントを使ってスクリプトを混入できる場合があります。スクリプトが混入できる場合は広告が表示されるページを上記のようなスクリプトで任意のサイトにリダイレクトすることができます。

例えばCybozu.netの広告にこの脆弱性があった場合、Cybozu.netにアクセスする全てのユーザーが悪意のあるサイトにリダイレクトされます。それだけではなく、Cybozu.netをiframe内に表示してるサイトのユーザーも悪意のあるサイトにリダイレクトされます。


対策
信頼できないサイトをiframe内に表示する場合はsandbox属性をつけましょう。広告の場合はユーザーが広告をクリックしたらそのサイトに飛ばすという作業が必要な為、sandboxのallow-popupsを使いましょう。しかし、allow-popupsは新しく開いたタブもsandbox化されてしまうという難点があります。これがどうしても嫌な場合はallow-popups-to-escape-sandboxのリリースを待ちましょう。allow-top-navigationは必要ない限り入れないようにしましょう。



さて次は3番の逆を見ていきます。これは新しいウィンドウで開けられたサイトが、window.openerを使って元のウィンドウをリダイレクトできるという意味です。openerの特徴は、サイトがどれだけリダイレクトしてもopenerの関係が継続されるということです。

PoC

上記のサイトに行きリンクをクリックすると新しいタブが開きます。リンクがあったサイトは一瞬Yahooにリダイレクトしますが、すぐにGoogleにリダイレクトされます。スクリプトを見てみましょう。

リンクがあるサイト(サイトA)
function go(){
window.open("http://shhnjk.hatenablog.com/entry/2015/08/04/185205"); window.location.replace("http://www.yahoo.co.jp/");
}

新しいタブで開いたサイト(サイトB)
setTimeout(function(){ opener.location.replace("https://www.google.com"); }, 1000);

サイトAのリンクがクリックされるとgo()が発動します。まずwindow.openでサイトBを開きます。この時点でサイトAがサイトBの”opener”になります。その後サイトAは自らをYahooにリダイレクトします。しかしopenerの関係はoriginが変わっても継続する為、サイトBがopener.location.replaceを使ってサイトAをYahooからGoogleにリダイレクトすることが出来ます。

こんな感じでopenerはかなり使えます。更にopenerにはもう一つ特徴があります。それはtarget="_blank"が指定されているタグを使うことにより、openerの関係を作れるということです。

PoC

Facebookのリンクをクリックすると先ほどと同じサイトBが新しいタブで開かれます。Facebookのリンクにはtarget="_blank"が指定されている為、openerの関係ができます。後は先ほどと同じサイトBのスクリプトにより、FacebookがGoogleにリダイレクトされます。

この様にタブやウィンドウを使ってサイトをリダイレクトするテクニックをTabnabbingといいます。
気付いた方もいると思いますが、今回紹介したTabnabbingはIEでは動きません。これはIEがopener.location.replace()に対してopenerのlocationを変えるのではなく新しいタブで開くという挙動をする為です。なので、クロスオリジンからのポップアップとみなされ、ポップアップブロッカーによって拒否されます。


対策
リンクにtarget="_blank"を指定する場合はrel="noreferrer"も指定しましょう。こうすることで、openerの関係が出来なくなります。しかし、全てのtarget="_blank"がrel="noreferrer"によって解決する訳ではありません。こちらに詳しい例が記載されています。rel="noreferrer"が意味をなさない、もしくはwindow.openなどでopenerの関係を作りたくない場合はwindow.opener.__proto__ = null;とすることでwindow.openerをnullにできます。


ユーザーが出来る対策
target="_blank"が指定されているのにrel="noreferrer"が指定されていないリンクはFacebookなどの有名なサイトにもあります。ですが、自分がクリックする全てのリンクをチェックするわけにもいきません。なのでリンクをクリックする際は右クリックをして”新しいタブで開く”をクリックすることをお薦めします。これによりtarget="_blank"になっていてもopenerの関係ができることはありません。しかし、対策はwindow.openなどのスクリプトによってopenerの関係ができるものには、効果がありませんので注意して下さい。



公開に至った経緯
Facebookのバグについては、1ヶ月以上前にFacebookに報告しましたが、既知の問題と言われました。そもそもFacebookはopen redirectを脆弱性と認めていない為、このバグは脆弱性と認められないのだと思います。GoogleもTabnabbingを脆弱性と認めていません(PoC)。更にTabnabbingは少なくとも5年前から知られているテクニックです。その為、今回Tabnabbingの実例を知ってもらい、対策を付け加えることで、リンクをクリックすることで何が起こりうるのかを知ってもらうのが最善策ではないかと考えました。

また、リダイレクトを指示するサイトとして、はてなブログを使わせてもらいました。これはFacebookで皆さんが良くクリックするのが、はてなブログのリンクなのではと思ったのと、はてなブログなど、沢山のサイトではスクリプトが使えるということを知って欲しかったからです。"スクリプトが使える"もしくは"XSSがある"という怖さについては、来月更に掘り下げて行こうと思います。


ではでは。

2015年8月7日金曜日

メール送信元偽装の対策と現状。

近頃、メールからのウィルス感染や個人情報の流出がとても増えていますね。
今後、流出した個人情報や流出元組織を装ったなりすましメールが増えてくると思います。
そこで、現在殆どの日本組織または企業が出来ていない、メール送信元偽装対策について
書こうと思います。

※本投稿は、ドメイン管理者の方ができる対策であり、受信者ができる対策ではありません。

事の発端
ある日、SPFのHard failを設定していても、受信者がメールを受け取ったことがあるメールアドレスに、送信元を偽装したメールは、GmailのInbox(受信トレイ)に入ることがわかり、バグとしてGoogleに報告しました。例えばExample@test.comからメールを受け取ったことがある人に、Example@test.comと送信元を偽装したメールを送ると、そのメールは受信者のInboxに入るということです。

その報告の回答が以下です。
とりあえずバグではなくて仕様らしく、もしちゃんとした設定をしたいのならGoogle Apps for Workに連絡して自分の設定を確認してとのことです。あやふやな回答なので、Google Apps for Workに連絡してみました。

つまりSPF Hard failが指定されていて、Failになった場合でも、そのメールの取り扱いはGmailの設定に委ねられている為、僕が報告したケースだとInboxに入るらしいです。ではどうすればいいのか。

DMARCについて
DMARCはSPFやDKIMという、既にあるメール認証を利用して、メール認証がFailした際、受信側がどのような対応を取るべきかを、ドメイン管理者側が指定できる技術です。SPF、DKIM、DMARCについてよくまとめられている記事は以下です。

http://www.cuenote.jp/library/marketing/dmarc.html

DMARCの主なメリットは以下です。

  1. ドメイン管理者が認証失敗したメールについて、何もしない(None)、隔離する(Quarantine)、拒否する(Reject)を指定できる。
  2. メールアドレスを設定すると、認証結果のレポートが送られてくるため、自身のドメインに偽装したメールがどのくらい送られているのか把握できる。

実際に、僕が報告したやり方で、DMARCがQuarantineかRejectに設定されている企業のメールアドレスになりすまそうとしても、出来ませんでした。そして世界的に有名な殆どのIT企業がDMARCを設定していることも知りました。しかし、最初にも書きましたが日本の組織や企業でDMARCを設定している所は殆どありません。しかもIPAさんすら設定していなかったので、5月に脆弱性として報告しました。返事は以下です。


要は、NISCの統一基準のなりすまし防止策にSPFが記述されているが、DMARCは記述されてないので、脆弱性ではありませんということでした。ちなみに僕が報告したのは、「SPFが設定されていても、IPAのメールアドレスに送信元を偽装したメールがInboxに届くので、DMARCを設定して下さい」というものです。以下が実際にIPAさんに送ったPoC。

7月17日にIPAになりすましたメールの注意喚起がありましたが、あれがフリーメールを使ってて良かったと思いました。(苦笑)


さて少し戻りますが、僕の報告したケースでは、正しいメールを1度受信していないと、送信元偽装メールはInboxに入ってきません。では例えばIPAさんとメールのやりとりをしたことがない人は安全なのかというと、そうでもありません。IPAさんを含め、沢山のサイトには問い合わせフォームがあり、そこに任意のメールアドレスを入れれば、自動で問い合わせ受諾メールが任意のメールアドレスに送られます。つまり誰でも危ないのです。年金機構さんが問い合わせフォームをクローズしたのはとてもいい判断だと思います。

また、HotmailやOffice 365は安全かについてですが、Hotmailは今回のケースでInboxに受信することはありませんでした。Office 365はアカウントを持っていないので検証していません。しかし、今回検証に使ったのは有名な送信元偽装サービスであり、そもそもMicrosoftがそのIPをスパムフィルターでブロックしている可能性もあります。なので、安全という確証はありません。

結論
以下の組織または企業には、DMARCを設定することを強く推奨します。

  1. 政府関係の組織または企業
  2. 銀行さん(本当にやってなくて困る)
  3. 個人情報が流出した組織または企業(ユーザーや顧客を守ってください)
  4. 全世界で統一ドメインを使っている組織または企業(実際に社内メールのなりすましがあります)
実際に設定したい方はこちらを参考にして下さい。なお、DMARCはスパムを最小限に抑える技術であって、完璧に防げる技術ではないことを覚えておきましょう。

ではでは。

2015年7月25日土曜日

DuckDuckGoとXSS5ラウンドマッチ。

DuckDuckGoはユーザーのプライバシーを守ると謳う、1日に1000万回検索されることもある検索エンジンです。

あるサイトでサイト内検索をした所、DuckDuckGoに飛ばされました。DuckDuckGoではsite:と指定することで、指定されたサイト内の検索を行うことができます。検索XSS好きの僕としてはやっぱり以下のようなことを考えてしまいます。


でもまさか検索エンジンだからありえないでしょ~~~。

Round 1


守るのはプライバシーだけか?笑
もちろんユーザーのクリックなどが必要ないので、全然違うページに見せることも可能。

と言うことで、とりあえずDuckDuckGoに報告。数日後に直したよ~と言われたので見に行く。


お!いいんじゃない?タグを入れてみよう。


あれ?タグが消された!別にエスケープして表示すればいいのに!じゃあ不完全なタグはどうだろう?


あ~~。これはマズイ。不完全なタグでいいんなら。。。
Round 2


再度DuckDuckGoに報告。しかしRound 3まで行きそうな予感。なぜかって?インジェクトできるのは1箇所だけじゃない。


今度は約10日の時間をかけて、渾身のFixがきた。チェックしてみる。


直された。。。ここで終わりたくないので、死に物狂いでバグを探す。。。見つからない!!頭が狂ったのか、キーボードの記号を左から入れて行くw「~」駄目だ。「!」


あった~~!!!これはBangという機能で、「!a Book」と検索するとAmazonに飛ばされ「Book」の検索結果が表示される。ということで、
Round 3


DuckDuckGoに報告。2週間後に直したとの連絡がくる。よしチェックだ!


Round 2と同じ過ちを犯している。本当に直す気あんの?と思いながらの
Round 4


DuckDuckGoに報告&ちゃんと直してとお願い。3日後にFixされる。一応もう少しいろいろ見てみる。


実はsite:で検索した際のiconはsite:で指定されたサイト名から取っていたのでこうなる。サイト名なので、スペースが入らないように気をつけながら
Round 5


これを報告し、5ラウンドマッチ終了。おみあげも貰いました。


今後はプライバシーと共にセキュリティーにも気をかけてくれればと思いました。

何はともあれ、Thanks DuckDuckGo!